株式市場とFX市場との間での制度の違い
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4月 19th, 2014
おなじみの株式市場とFX市場との間での制度の違いです。
まず株式市場で現物株を購入した投資家は、取引の約定から3営業日後に証券会社経由で購入代金を支払うとともに株券を受け取り(正確には電子株券の預りが交付され)、取引の決済を行います。
一方で、FXにおけるインターバンクの直物為替(スポット為替)は、取引約定から2営業日後に決済されます。両市場共通して、約定の当日でなく後日に決済するのは、交換する資金あるいは受け渡す株券の調達にかかる期間を考慮しているためです。
塚田達也の【Dealing FX】プライスアクショントレードマニュアル
例では、約定日の7月1日(水)の2営業日後の7月3日(金)にX銀行は、取引相手のY銀行から1百万米ドルを受け取るとともに、90.52百万円(=1百万×90.52)をY銀行に支払います。
このように、取引相手に売買した対象(通貨や株券)そのものを実際に受け渡す決済方式を、「現物決済」と呼びます。日銀ネット(日本の商業銀行が中央銀行に有する当座預金を通じての資金移動)や銀行同士で互いに設けた決済口座を通じて、現物決済での資金の受払いが行われているのです。