ダイエット法で脂肪切除をしても元に戻る

Add a comment 10月 26th, 2011

ダイエット法で、外科的に脂肪組織を切除している実験を検討しましょう。

一方のグループでは、三か所の脂肪組織を切除し、他方の対照グループでは、同等の部分にメスをいれたのみで脂肪組織の切除はおこないませんでした。

そして、経過を観察していると、切除されたハムスターの脂肪組微量は完全に回復したという事です。

1988年、アメリカ・マサチューセッツ大学のハミルトンらは、ハムスターを2グループに分け、脂肪切除術をおこないました。

マウスやラット等の齧歯動物、冬眠している哺乳動物に、脂肪切除術(リペクトミー)を施した研究がたくさん連絡されています。

それらによると、皮下脂肪等を切除した後、残存する脂肪が増加し、減少分を完全に代償しているという事です。

遺伝性肥満マウスの一種であるマウスでは、他の系統のマウスに比べ、脂肪切除術後の脂肪組織の回復が早く、ほぼ完全にもとに戻ることもわかっているそうです。

これら以外にも、脂肪切除実験において、脂肪組織の再生を左右する条件はたくさんあるようです。外科的な処置によるストレス、術後の感染や炎症などは、それ自体がエネルギーでをマイナスにします。

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動物の年齢や雌雄の別、食餌内容などは、つねに同じ実験条件を設定できるのですが、ストレスや炎症の程度は再現性の確保が困難であり、実験のばらつきの原因となるようです。

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